カリフォルニア パーム ハウス「CALIFORNIA PALM HOUSE」

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2020/05/26

「お客様の想像を超えるサーフボードを」サーフボードシェイパー、竹内数馬さんインタビュー


今回は、サーフボードシェイパーの竹内 数馬(たけうち かずま)さんをご紹介します。ご自身の工房「verde surfboards」で、オーダーにあわせたサーフボードを製作するお仕事をされています。
函南町仁田にあるカリフォルニアパームハウス第1弾モデルハウスに展示してあるサーフボードは、竹内さんが手掛けた作品です。その独創的なスタイルは、日本だけでなく海外のサーファーにも愛されています。

 

Q. サーフボードシェイパーになろうと思ったきっかけは?
「2004年に脱サラして、飲食店とサーフショップ兼ねた店舗を始めました。スタートは、友人がサーフボードを作り、僕が販売するというスタイル。年々取り扱うブランドが増えていき、海外のブランドも多数取り扱うようになっていきました。
2009年頃になり、海外のサーフシーンの中で hull bottom という、サーフボードのボトム部分のデザインが見られるようになってきました。1960年代のデザインのリメイクです。私は、このデザインにとても惹きつけられました。
何人かのシェイパーにお願いしてサーフボードのシェイプをしてもらいましたが、自分の思うデザインとの差を埋めることはできず、試しに自分で、いちから遊び半分で創ることになります。それが切っ掛けになり、今に至ります」

 

Q. 今までの仕事で、うれしかったことは?
「まず、自分で作ったサーフボードに自分が乗れるという楽しさですね。そして、それにお客さんが乗り、楽しんでくれること。
なかでも、下田に住んでいた憧れのサーフスタイルの方から、『俺のサーフボード創ってみないか?』とオファーをいただいたことです。その方と長いお付き合いがスタートし、さまざまなアマチュアコンテストに僕が創ったサーフボードで活躍してくれたことは、格別の喜びとなりました」

 

Q. 大変だったお仕事はありますか?
「大変だと思うことは承知の上でやってるので、さほど感じませんが、日々苦労なのは間違いありません(笑)」

 

Q. ご自身が製作されたサーフボードにはどんな特長がありますか?
「非常にマニアックな話になりますが、先ほど答えたhull bottomのデザインがベースです。ほかと比較すると、安定感がなく癖が強いです。コントロールできるようになると、スムーズな動きとスピードが出るところが、最大の特徴だと思います」

 

Q. 製作するときに心がけていることはありますか?
「自分用に作っているのは、基本テストをするためです。もちろん自分が楽しむためでもありますが(笑)。お客様に作るときはなるべく一緒に海に入って一緒にサーフィンをしています。その方の体系、サーフスタイル、技量などを見て確認して自分なりに分析します。そこからサーフボードのデザインに入ります」

 

Q. 今まで製作したボードはどんな方が使っていますか?
「お客様の多くは一般の方で、日本の南は沖縄、北は宮城あたりまでユーザーがいます。アマチュアコンテストに出ているユーザーはたくさんいて、かなりの確率で上位に食い込んでくれています。海外には最近フィリピンのコンテストライダーに造ったところです」

 

Q. 弊社モデルハウスに展示してあるサーフボードには、どのようなこだわりがありますか?
「CPHの代表からお話をいただき、私のアトリエに来ていただき、代表のフィーリングと私のフィーリングとのすり合わせをさせていただきました。
今回のサーフボードの最大の特徴は、1960年代にカリフォルニアで大ブレイクしたデザインをベースにしています。また、付いているフィンは私のアート的なデザインを盛り込んでいます。インスタグラムなどで世界を驚かせるために創ったもののひとつです。特徴は色々な国の色々な木材を使い、真鍮(しんちゅう)とアルミニウムをアクセントに使っています。これだけで、製作に約1か月の時間を要しています」

 

Q. 今後の抱負を教えてください。
「今現在もそうなのですが、お客様から頂いたオーダーには、お客様の想像を超えるものをお渡ししていきたいと思っています。個人的にはインスタグラムなどのSNSで、今現在、世界中とつながっています。メイド・イン・ジャパンのサーフボードは一味も二味も違うというところを、世界に配信していきたいと思っています。
これから先、手作りの物はどんどん減っていくと思うのですが、ハンドシェイプにこだわり楽しめる、美しいサーフボード創っていきたいと思います」

 

竹内さんが手がけたサーフボードは、白を基調としたカリフォルニアスタイルの家と絶妙にマッチしています。この機会にCPHのモデルハウスを訪れ、「verde surfboards」から生まれた美しいサーフボードをぜひご覧になってください。

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